自動車の盗難被害は、大きく分けて、車上荒らしと車両盗難に分けられます。
盗難警報装置の存在を示すステッカー・点灯LEDなどを取り付けるだけでも防犯効果があります。もちろん、盗難防止装置でも有効です。盗難警報装置と盗難防止装置の違いは、エンジンをかからなくする機能を持っていないか、あるいは、持っているかの違いです。
また、ガラス割・こじ開け等で浸入しようとした時に警報が作動すると、そのまま立ち去る確率が高くなります。
万一のことを考えて、高級ブランド品や通帳、キャッシュカード、クレジットカードなどを社外から見える位置においたり、または、グローブボックス内に入れたりはしないようにしましょう。
車両盗難にもっとも遭いやすい場所は、月極駐車場です。その他、自宅敷地内の駐車場、路上駐車中の車、大都市のHOTEL駐車場、コインパーキング、コンビニの駐車場なども危険です。
鍵をつけっぱなし時などの突発的盗難以外は、盗難は知識をもった窃盗団が行うことが多いようです。目的車両は下調べされた後、計画性を持って盗難されるので、高性能の盗難防止装置を装着していてもあまり有効ではありません。ハンドルロック(ステアリングホイール(ハンドル)の回転を固定する棒状 の鍵。クラブともいう)やカーラー(ステアリングコラム(ハンドルが付けられたかじとり柱)につける首輪で、ステアリングコラムの取り外しを妨げる装置)を付けたくらいでは、ほとんど効果がありません。
高級車の場合、車両保険だけでなく、車両盗難保険にも入っておくのが、より現実的な対処法です。
盗難防止装置は、ロックシステム、アラームシステム、イモ ビライザー、追尾システムに大別されます。
ロックシステムとしては、ハンドルロック、カーラー、タイヤロックなどが使われています。ただし、これらは高度な技術を持つ窃盗団には効果がありません。
ロックシステムの中では、車輪に取り付ける車止めはかなり有効だといわれています。
アラームシステムは音や光で警告を発する、従来から最も普及している盗難防止装置です。
窃盗者が車内に侵入したかどうかは、センサーが感知します。センサーには、侵入検知センサー、破損検知センサー、挙動検知センサーの3種類があります。
侵入検知センサーには、赤外線センサー、電波センサー、超音波センサー などがあります。
破損検知センサーには、音響センサー、ガラスワイヤー などがあります。
挙動検知センサーには、傾斜センサー、振動センサーなどがあります。
アラームシステム選択のチェックポイントは以下の通りです。
さらに、異常時に携帯電話にアラームを通知する機能があれば、より効果的です。
イモビライザーは最近では盗難防止装置として普及しつつあります。
イモビライザーとは、暗号化された電子キーを使った盗難防止装置の一種で、かなり盗難被害にあいにくいとされています。エンジンを始動させるキーと車輌側のIDが一致しないと、電気回路が開かず、エンジンが始動しません。キーをOFF にすると30秒後に自動的にイモビライザーが動作し、キーをロックして、エンジンがかからなくします。車両盗難多発のヨーロッパでは、1997年の新型車から全車イモビライザー装備が義務化されています。
最初からイモビライザーが純正品として装備されている車種を購入すべきです。
追尾システムはさらに高度なシステムです。
発信機をあらかじめ車両に取り付けておき、盗難後の車の現在位置を携帯電話やGPS(Global Positioning System:全世界的測位シス テム)で把握・追跡するというシステムです。(車両向け警備システム「ココセコム」など) 盗難防止というよりも、盗難車を取り戻したり、犯人を逮捕するためのシステムです。
余裕のある方は追尾システムを設置するほうがよいでしょう。