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最近の防災事情


大規模自然災害の代表は、地震、津波、火災、火山噴火、地滑り、台風などです。福島原子力発電所の破壊による放射能汚染は地震と津波がきっかけとなった人災と考えることができます。東日本大震災以後、大地震が起こりやすい地域が次々に確認され、日本全国、ここなら絶対に安全であるという地域はほとんどなくなりました。

■大地震

防災訓練
大規模防災訓練の様子(2011年 東京都小金井公園)

日本全国、どこにいても地震の被害にあう可能性があります。


1923年の関東大震災(マグニチュード7.9)や1955年の阪神・淡路大震災(マグニチュード7.3)などでは、地震の主な被害は家屋の倒壊とその後の火災でした。しかし、2011年の東日本大震災(マグニチュード9.0)では様子が異なり、主な被害は地震の後の津波と原子力発電所からの放射能汚染でした。


近い将来、東海地震と東南海地震が心配されます。これからの地震対策としては、地域によりますが、家屋の倒壊、津波、地滑り、液状化現象、放射能汚染など、様々な災害が起きることがあります。


地震については、各地で防災訓練が行われていますので、できるだけ参加して、起震車などで震度6〜7を体験しておきましょう。

■津波

海沿いの地域で、大地震の後に津波が発生することがあります。


津波は海底で地震が起これば常に起こるわけではないため、まさか津波が来るとは思わない人も多く、そのため避難が遅れることがあります。2011年の東日本大震災では、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.5mにも上る大津波が発生して大災害をもたらしました。


全国的に、海沿いの地域では津波被害にある可能性が高く、今までの津波対策は大きく見直しが迫られています。

■火災

大地震の後、住宅密集地では同時多発的に火災が起こり、大規模火災に広がる場合があります。1995年の阪神・淡路大震災による大規模火災と2011年の東日本大震災による火災が記憶に新しいものです。


大規模火災になると消防車で広範囲に消火活動を行うのは困難になります。火が広まる前に、住人が消火器などにより初期消火を行うことが重要です。

■台風

毎年秋になるとやってくる台風による被害は、大雨による水害や土砂災害、それと、暴風です。


大型の台風が接近・上陸すると、川沿いや海沿いの地域や窪地では河川が氾濫し、床下浸水や床上浸水が発生することがあります。また、下水が逆流し、風呂場や洗濯パンなどの排水口から突然下水があふれだすこともあります。浸水が始まった場合は、家具や電気製品などを高い場所や2階などに移動させる必要があります。


海風を遮るものがない海岸寄りの地域では、浸水の心配だけでなく、暴風被害も深刻です。立木が折れたり、看板や瓦が外れて飛んできたりします。木の枝、看板、石ころなどが飛んできて窓にぶつかり、窓ガラスが割れて暴風が室内に入ると、屋根が吹き飛ぶこともあります。雨戸やシャッターを下ろし、家の周りの風に飛ばされやすいものを固定するか家の中に入れておくなど、考えられる限りの備えをしておきましょう。


どういった災害が起こるかは気象情報で予測がつきますので、万一、危険な状態になりそうだったら、台風の暴風域に入る前に、指示された避難所に退避したほうがよいでしょう。

■火山噴火

最近の噴火としては1990年の雲仙・普賢岳、2000年の北海道・有珠山、三宅島の雄山(おやま)、2011年の九州・新燃岳(しんもえだけ)の噴火が記憶に新しく、住民に被害をもたらしてきました。


日本列島には火山が多数ありますが、その中で、近いうちに噴火の可能性がある山が多数あります。富士山もいずれ噴火するといわれています。火山近くの住民は、噴火が起きた時に備えて、避難の準備をしておく必要があります。

■地すべり

台風などで大雨が続いたり、大雪の翌年に大量の雪解け水が発生したりすると、山沿いの地域では、地下にすべり面が形成され、大規模な地滑りや土石流が起こることがあります。地震がきっかけとなって地すべりが起きる場合もあります。地形が変わってしまうほどの大きな被害が起きることもあります。


また、土砂災害には、すべり面が生じない小規模な災害として、土砂崩れやがけ崩れがあります。避難指示が出なくても、危険な兆候が見えたら、安全な場所に避難しましょう。



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